教育部は10日、現在、語学教師に限定されている外国人教師の招へいについて、現在検討中の調理師に加え、その他項目に対象を拡大することで関連部会（省庁）と協議を進めていると明らかにした。一方、労働力発展署の劉佳鈞署長も、台湾人の就業に影響が出ない前提の下、法改正に同意する意向を示した。これが実現すれば米プロバスケットボールリーグ（ＮＢＡ）で活躍する台湾系のジェレミー・リン（26・林書豪）が、子供向けスクールを開校するようなことも可能となる見通しだ。11日付工商時報が報じた。
世界的に有名なフランスの料理専門学校「ル・コルドン・ブルー」は以前より台湾分校の設置を計画していたが、単独での設置は困難だったため、高雄餐旅大学と提携して４年前に同大に専門コースを開講した。しかし、就業服務法では外国人教師は外国語しか教えられないと規定されているため、フランス人講師を招へいすることができなかった。
これについて労働力発展署は今月９日、外国人専門人材の台湾における就業について、国際的な資格を保有する調理師が短期コースで料理技術を教えることを認めると発表した。
さらに呉思華教育部長は10日、立法院教育委員会で、外国人調理師の講師招へいについて「実現を楽観している」と語ったほか、その他専門分野にも対象を拡大したいとの考えを示した。
