自転車用チェーン世界最大手、桂盟国際（ＫＭＣ）は10日、最高16億台湾元（約55億円）を投じて中国・江蘇省太倉市の超匯桂盟伝動（蘇州桂盟）など３社の100％株式を取得することを董事会で決議した。買収手続きは７月１日に完了予定だ。蘇州桂盟を買収することでＫＭＣは中国華東市場に参入するほか、太倉市に設置した中国運営本部と足並みを合わせ、グループ全体の経営規模が拡大する見通しだ。11日付工商時報が報じた。
蘇州桂盟は華東地区にミドル〜ハイエンドの自転車用チェーンを供給している。
ＫＭＣは2013年以降、企業買収を進めており、同年に欧米、インドネシアの販社３社を統合したのに続き、14年には天津桂盟を買収し中国市場に進出。続けて15年に深圳桂盟を買収して、華南地区での生産拠点取得と顧客網拡大を実現した。さらに同年半ばには江蘇省太倉市に中国運営本部と研究開発（Ｒ＆Ｄ）センターを設置するなど同国事業の発展に注力している。
