長栄集団（エバーグリーン・グループ）の後継体制をめぐる兄弟対立で創業者、張栄発氏の長男・張国華氏が優位を固めた中、四男の張国煒氏は16日までに、長栄航空（エバー航空）董事長に続き、グループの倉庫・運輸業者、長栄国際儲運（エバーグリーン・インターナショナル・ストレージ＆トランスポート）の董事からも解任された。17日付蘋果日報が伝えた。
長栄国際儲運は、張栄発慈善基金会を代表する董事を張国煒氏から魏茂俊氏に変更する形で、張国煒氏を解任した。
長男による四男排除は着実に進んでおり、張国煒氏は長栄海運（エバーグリーン・マリン）などの董事ポストも解任が確実視されている。
張国煒氏は同紙取材に対し、「意外だとは思っていない。平常心で臨む。他のグループ企業でも董事を務めているが、おそらく解任されるだろう」と述べた。
