ニュース 金融 作成日:2016年3月28日_記事番号:T00063238
中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群総裁は25日、台湾がAIIBに加盟する場合、定款の定めに従い、中国が代理申請を行うことになるとの立場を強調した。
金AIIB総裁(左)の発言は、中国海南省のボアオ・アジアフォーラムで、記者の質問に答えたものだ(25日=中央社)
AIIBは定款で「主権を持たず、自身の国際関係行為に責任を負えない申請者は、申請者の国際関係行為に責任を持つ銀行が同意するか、申請者に代わって加入申請を行わなければならない」(AIIB協定第3条3項)と定めている。事実上の「台湾条項」と言える。
海南島での博鰲アジアフォーラムに出席した金総裁は、台湾がどのような資格でAIIBに加盟可能かとの質問を受け、3条3項の規定を適用すべきとの立場を示した。
一方で、AIIBは世界銀行とアジア開発銀行(ADB)のメンバーに加盟資格を与えている。このため、台湾側はADBに創設当時から加盟していることなどを根拠とし、加盟資格が存在すると主張。同時に、少なくとも「中華台北(チャイニーズ・タイペイ)」名義での加盟を求めている。
両者の立場に現時点で歩み寄りの余地がない上、台湾では5月に民進党政権が発足するため、当面は台湾のAIIB加盟問題で前進は見込めないとの見方が有力だ。
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