ニュース 政治 作成日:2016年3月31日_記事番号:T00063323
任期満了を控えた馬英九総統は30日、台北賓館で蔡英文次期総統と1時間余りにわたり会談し、幅広い分野で意見交換を行った。
両者の非公開会談は初めて。蔡次期総統(左)は「馬総統(右)と重要議題で意見交換ができてよかった」と話した(30日=中央社)
31日付聯合報によると、馬総統は蔡次期総統を「お久しぶりです」と迎え、蔡次期総統は「いつもテレビで拝見しています」と応じた。その上で、馬総統は蔡次期総統とシームレスな引き継ぎができることに期待感を示した。ただ、馬総統が「中華民国憲法」に3回触れたのに対し、蔡次期総統が台湾の民主化を強調するなど、微妙な温度差も目立った。
それに続き70分間にわたり非公開で行われた会談では、南シナ海、エネルギー、年金、外交などの分野で意見を交わしたとされる。
このうち、南シナ海問題では、馬総統が最近、南沙諸島(スプラトリー諸島)で台湾が実効支配する太平島を訪問したことについて、「中国政府と協力したわけではない」と指摘。これに対し、蔡次期総統は「主権問題での主張に変わりはなく、誤解しないでもらいたい」と語ったとされる。
このほか、エネルギー問題では、馬総統が「新政権のエネルギー政策が再生可能エネルギーを重心に据えれば、電力の供給制限や価格上昇のリスクを伴う」と懸念を示した。これに対し蔡次期総統は、「台湾が原子力エネルギーを開発する条件は他国に及ばない。エネルギー政策には調整が必要だ」と答えた。
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