ニュース 社会 作成日:2016年3月31日_記事番号:T00063327
ある男性が最近、かつて交際していた女性からヌード画像を流出させたとして訴えられた。しかし、男性は当時スマートフォンで撮影した画像は彼女の監視の下で全て削除したと主張。さらに男性の所有するスマホの製造元、宏達国際電子(HTC)が裁判所の問い合わせに対し、同機種にはクラウド上に画像を保存する機能はなく、本体から削除すれば復元不可能と回答し、彼の無実証明をサポートした。
男性を訴えたかつての恋人は昨年2月、自分のヌード写真が家族や友人の元に相次いで郵送されていたことを知らされた。送付された封筒の中には多い場合で60枚もの写真が入っていたほか、彼女の身分証明書のカラーコピーや「淫乱」などと侮辱する書き付けが添えられていた。
これを受けて女性は、問題の写真は家族と友人にのみ送付され、勤務先の会社には届いていないことから、流出させたのは2014年に別れるまで7年間交際して自分の個人情報を熟知している元恋人以外に考えられないとして男性を裁判所に提訴した。また女性は訴状で、男性と別れる以前に他の男性と性交渉を持ったことはないと強調した。
しかし訴えられた元恋人は、送付された写真は自分の撮影方法とは異なる上、写っている場所も記憶がないと主張。また女性も性交時に男性がスマホで撮影した写真をすぐに削除させ、自分で確認していたほか、男性の住居や勤務先のパソコンも調べたがヌード画像を見つけたことはなかったと認めている。
さらに男性によると、交際時、女性の元に同様のプライベート画像が送り付けられ、警察に通報するよう助言したこともあったという。
双方の見解が食い違う中、裁判所は男性が使用するスマホ「HTC One」と「HTC New One」の製造元であるHTCに問い合わせた結果、同社からこれらスマホから画像を削除した場合、復元する手段はないとの回答が寄せられたことが決め手となり、男性に無罪判決が下された。
ただ専門家は、最近のスマホは撮影と同時にクラウド上に保存する機能が備わっているほか、他人に知られず秘密のフォルダにコピーを作成するアプリケーションも存在するため、流出されられたくないような画像は、撮影させないことが最良の防衛手段だと指摘している。
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