台北市内湖区の路上で28日に女児（４）が男に殺害された事件が社会に波紋を広げる中、女児の母親は30日、「娘は世界が美しいと信じて生きてきた。どうか怒ったり恨んだりしないでほしい。娘に皆さんの満ちあふれる愛を感じさせてほしい」とする声明を発表した。
事件現場に近い西湖国民小学周辺には、女児の死を悼む花束やぬいぐるみが50メートルにわたり置かれた（30日＝中央社）
犯人の王景玉容疑者（33）に対する怒りが社会全体に広がる中、母親の寛容な態度は多くの人々を感動させた。
女児の家族は台北市内の葬祭場に遺体安置所を設け、「小灯泡（電球ちゃん）」という愛称で呼ばれていた女児が好きだったクマのぬいぐるみなどを置いた。
家族には市民から義援金や品物が寄せられたが、女児の母親は好意に感謝しつつ、それらを支援が必要な人のために改めて寄付する考えを示した。
