台南市政府警察局は30日、台南市安平区内に住む男（45）を逮捕するとともに、男の自宅から精巧に偽造された50元硬貨５万9,225枚をはじめ、違法ドラッグ、銃器などを押収した。１日付蘋果日報が伝えた。
市民からは「50元貯金が趣味だったのに」などの声が聞かれた（31日＝中央社）
警察は偽造50元通貨が流通しているとの情報を受け、半年にわたり内偵を続けてきた。男は「友人から預かったものだ」などと供述しているという。
台湾銀行の鑑定によると偽造50元硬貨は完成度が80％に達する精巧なもので、警察は鋳型などの押収には至っていないが、背後に偽造グループが存在しているとみて調べている。
台南市では最近、複数の商店で偽造50元硬貨が使われるケースが相次いでいた。今回押収された偽造50元硬貨は総重量が583キログラムあった。
偽物の特徴は、全体的に色合いが暗い黄色をしており、硬貨の周囲に刻まれた「ＮＴ＄50」の文字がはっきりしていない点、硬貨を傾けると現れる「五十」「50」の文字が見えない点などの特徴があるという。
