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TSMC16ナノプロセス、シェア70%にまい進【表】


ニュース 電子 作成日:2016年4月6日_記事番号:T00063358

TSMC16ナノプロセス、シェア70%にまい進【表】

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、聯発科技(メディアテック)、クアルコムといった顧客のロー~ミドルエンド・スマートフォン向け市場の展開強化に合わせ、今期から16ナノメートルFFC(FinFET Compact)製造プロセスによる量産を開始。さらに16ナノプロセスではハイエンド分野でアップルの次世代スマートフォン「iPhone7」用新プロセッサー「A10」を独占受注したとされ、16/14ナノプロセス市場シェアを昨年の50%から今年70%に拡大する目標にまい進している。6日付経済日報が報じた。

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 外資系証券会社によると、TSMCのA10プロセッサー出荷量は今年、12インチウエハー換算で約20万枚が見込まれ、売上貢献は昨年の5倍に達すると予測されている。

 ただ、凱基証券(KGIセキュリティーズ)はiPhoneの今年の販売台数予測を従来の2億1,000万~2億3,000万台から1億9,000万~2億1,000万台に下方修正しており、TSMCの生産能力配分に影響が出る可能性も指摘されている。

 なお半導体製造設備メーカーによると、TSMCは今期、16ナノプロセスの生産能力を倍増させるほか、後工程のパッケージング(封止)ライン関連の設備を大量に調達しており、16ナノプロセスに統合ファンアウト型ウエハーレベルパッケージ(InFO-WLP)を組み合わせ、シェア拡大に全力を挙げる方針とされる。