インド政府はこのほど、米アップルがインド市場で計画していた中古iPhoneの販売を認めない方針を明らかにした。４日付経済日報が伝えた。
インド市場では、価格の高さが仇となり、iPhoneのシェアは２％にすぎない。中古品の投入は、シェア拡大策の一環で、新品の５～７割の価格で販売する計画だった。背景には地場スマートフォンメーカーの反対があったとされる。
インド政府の決定は、鴻海科技集団（フォックスコン）とアップルによる中古iPhone事業の行方にも影響を与えそうだ。
鴻海は既に中国でアップルと中古iPhoneを回収し、修理した上で販売する事業で提携している。鴻海は部品供給能力、物流効率などを評価され、アップルの提携相手に選ばれたとされ、鴻海は利ざやは大きくないものの、中古iPhone事業への参入拡大を有望視していた。
