交通部観光局の統計によると、５月初旬の労働節（メーデー、５月１日）の３連休に訪台した中国人ツアー客は前年同期比で29.4％減少した。中国人観光客全体では５月第１週は２割以上減少し、１日当たりの平均では1,650人減となっている。中国人ツアー客は蔡英文次期総統の就任前に訪台を前倒ししている可能性があり、４～５月では中国人ツアー客の前年比減少率は２割以下にとどまっている。しかし、蔡次期総統の今月20日の就任演説の内容次第では、減少に拍車がかかる可能性がある。９日付経済日報が報じた。
中国人観光客の減少は航空会社、旅行会社、免税店などに影響を与えており、運輸業者によると、中国人観光客が中国に発送する台湾の特産品の数は４月以降、昨年比で２割減となった。また、観光業者によると、５月のホテルの予約状況は昨年比で２～３割減少している。
