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世界最深の海底ポスト、緑島に設置


ニュース 社会 作成日:2016年5月12日_記事番号:T00064110

世界最深の海底ポスト、緑島に設置

 台東県沖の離島、緑島近くの海中にこのほど、観光客がスキューバダイビングを楽しんだ際に海中ではがきを投函(とうかん)できるよう、郵便ポストが設置された。現在は日本の和歌山県沖の水深10メートルの海底に設置されたものがギネスブックで「世界一深いところにあるポスト」に認定されているが、緑島のポストは水深12メートルの位置にあり、世界記録を塗り変えたことになる。

 今回、海底ポストの設置を発案したのは、緑島で土産物店を経営する陳盈明さん。予算不足に悩む島の小中学校に寄付金を募る目的できのう(11日)に開催された慈善イベントの一環として企画した。

 同イベント開催中、陳さんは緑島でも人気のダイビングスポット「石朗ダイビングエリア」に潜り、水深12メートルの海底にポストを設置。ポストに投函されたはがきは島のダイバー仲間で結成する郵便チームが1日置きに潜って回収。陸上で切手を貼って宛先に届くよう手配する。

 なお同ポストは海水汚染の心配がない金属が材質に使用されている上、砂地に置かれているため、サンゴの生育に影響を及ぼすことはないそうだ。また、このポストから手紙を出す際は、防水性のはがきを使用する必要がある。

 さらにこのポストはゴミ箱としても利用する方針で、陳さんはダイバーに対し「ダイビング中にゴミを見つけたら、拾ってポストの中に入れてほしい」と呼び掛けている。たまったゴミは郵便チームがはがきといっしょに回収する。

 この日、開催されたイベントは島の小中学校の児童・生徒が、外部での競技大会などに参加したくても予算がなくて行けないという現状を知った陳さんらが寄付金を集めるために毎年開催しているもので、内容は海中パズル大会となっている。主催者は当初、5年で100万台湾元の募金額を目標に設置していたが、4年目の今年は45万元の寄付が集まり、過去3年の70万元と合わせ、早くも目標を達成した。