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紫光集団がマーベルに出資意向、ファイソン「影響小さい」


ニュース 電子 作成日:2016年5月19日_記事番号:T00064221

紫光集団がマーベルに出資意向、ファイソン「影響小さい」

 SSD(ソリッドステートドライブ)コントローラIC最大手、米マーベルへの出資意向を中国の国有半導体大手の紫光集団が米国当局に示し、台湾最大手、群聯電子(ファイソン・エレクトロニクス)と慧栄科技(シリコン・モーション・テクノロジー)への打撃が懸念されている。藩健成ファイソン董事長は工商時報のインタビューに対し、出資が実現すれば、価格競争が発生し、他社は打撃を受けるが、ファイソンは勝ち残ると強調した。19日付工商時報が報じた。

 藩董事長は、紫光集団がマーベルに出資し、SSDコントローラーIC市場が価格戦に陥れば、業界のあらゆる企業が影響を受けるが、ファイソンはSSDコントローラーIC以外も手掛けており、影響は最小限で済むと分析した。SSDコントローラーICしか扱っていない企業は大打撃を受け、最終的にファイソンが中国SSDコントローラIC市場でシェア25~30%を獲得すると予測した。

 藩董事長は、マーベルはファイソンに出資を求めてきたが、断ったと明かした。ファイソンは将来マーベルを追い抜くため、出資する必要はなく、その資金を先進プロセスや特許出願、人材確保、市場拡大などに充てると語った。

 同社は年内に、NAND型フラッシュメモリーのコントローラーICを28ナノメートル製造プロセスで量産する予定だ。藩董事長は、ファイソンは中国市場にも展開しており、マーベルとの差は大きくないと自信を示した。