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心筋梗塞、指先の採血で診断可能に


ニュース 医薬 作成日:2016年5月19日_記事番号:T00064228

心筋梗塞、指先の採血で診断可能に

 馬偕紀念医院は18日、指先から採取した血液1滴で心筋梗塞の発病リスクを診断できる検査キットを開発することに成功した。価格は1,000台湾元(約3,300円)前後で、1年以内の発売を見込む。19日付蘋果日報が伝えた。

 同キットは馬偕紀念医院が台北科技大学、台湾奈米碳素(台湾カーボン・ナノチューブ)と共同で開発し、現在臨床試験が行われている。

 張文瀚副院長によると、検査キットは心筋が壊死(えし)する際に放出される心筋逸脱酵素の濃度を測定する診断法を応用したもので、患者は胸の苦しさを感じた際、指先から血液を採取し、専用チップ上に血液を付着させた上で、チップの一端をスマートフォンに挿入すると、専用アプリで心筋逸脱酵素の濃度が異常を示していないかを判断できる。結果は最長でも15分で判明する。早めの判断で医療機関を受診してもらうことが狙いだ。

 患者はこれまで心筋梗塞の疑いがある場合、医療機関を受診し、血液を5cc採取し、心筋逸脱酵素の濃度を測定する必要があったが、簡便な検査で医療機関を受診すべきかどうか知ることができる。

 衛生福利部国民健康署(国健署)によると、台湾では2014年に心疾患で死亡した人が1万9,400人おり、台湾人の死因の2位だった。うち半数は心筋梗塞が死因だった。