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30秒で前立腺がん検査、中研院がキット開発


ニュース 医薬 作成日:2016年5月19日_記事番号:T00064230

30秒で前立腺がん検査、中研院がキット開発

 中央研究院(中研院)の周家復研究員らのグループは、1滴の血液で前立腺がん検査が30秒以内で完了する簡易検査キットを開発した。19日付自由時報が伝えた。

/date/2016/05/19/09zhouJiafu_2.jpgがんは早期発見技術に高い注目が集まっている。検査キットは5~10年以内に販売予定だ(18日=中央社)

 今回開発された技術は、人体のタンパク質のうち、がんに関係する特定分子の濃度変化を短時間で検知するもので、将来的にはアルツハイマー症やうつの診断にも技術を応用できると期待されている。

 周研究員によると、これまでの技術ではタンパク質の量が非常に少ないため、特定分子の濃度変化を捉えるには少なくとも1時間半かかったが、新技術では「分子ダム」という構造を用い、検査時間が飛躍的に短縮したのが特徴だ。

 分子ダムは絶縁材で作った直径約30ナノメートルの分子の狭い通り道を検査チップにはめ込み、通電すると、血清タンパク質が通り道に集まる性質を利用し、検査対象となる特定分子の含有量を高めることができる。