ニュース 農林水産 作成日:2016年5月19日_記事番号:T00064236
台湾スッポン養殖協会の張南進理事長は、年初は1個7台湾元(約23円)だったスッポンの卵の中国への輸出価格が3月に2.8元まで下落し、18日はわずか0.3元だったと指摘し、政治的な意図があるとの疑念を示した。19日付聯合報が報じた。
張理事長は、スッポンの卵は通常、出荷後に卸売業者が価格を提示するが、ここ2週間4回の出荷は市況が良くないと値付けされず、18日にやっと付いたのが1個0.3元だったと語った。台湾のスッポンの卵は年間1億5,000万個が中国に輸出されている。
5月20日の民進党への政権交代を前に、他の農水産物の対中輸出にも変化がみられる。高雄市養殖漁業協会の陳文閣総幹事は、ハタの受注は半減しており、ハタを売るため毎年5月に船17隻が中国に向かうが、今年は往来が少ないと説明した。雲林県のあるパイナップル業者は、今年3~4月にパイナップル100万トンを中国に輸出しようとしたが、残留農薬が検出されたとして、全て返送されたと語った。以前は簡単な検査で通過していたという。台湾パイナップルの中国への年間輸出は3万5,000トンで、金額にして約3億5,000万元に上る。
中華民国果菜聯合社の林曉萍総経理らは、新政権に対し、これまでの取引が突然なくなれば、台湾農業への打撃が大きいとして、両岸(中台)関係の現状維持を図り、農家の権益を守ってほしいと訴えた。
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