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沖ノ鳥島は「岩礁」、新政権内で認識に食い違い


ニュース 政治 作成日:2016年5月31日_記事番号:T00064445

沖ノ鳥島は「岩礁」、新政権内で認識に食い違い

 沖ノ鳥島(東京都小笠原村)沖で台湾漁船が違法操業で海上保安庁に拿捕(だほ)された問題に関連し、葉俊栄内政部長は30日、立法院内政委員会での答弁で、「沖ノ鳥は基本的に岩礁だ」との認識を示した。31日付中国時報が伝えた。

/date/2016/05/31/19okinotori_2.jpg葉内政部長は同日、尖閣諸島(台湾名・釣魚台列嶼)も台湾の領土の一部だと主張した(30日=中央社)

 沖ノ鳥島をめぐっては、新政権発足直前に馬英九政権が岩礁だとする認識を示したが、蔡英文新政権は沖ノ鳥島が島か岩礁かは国連の大陸棚限界委員会が判断すべきであって、特定の立場は取らないと表明し、公式見解を改めていた。しかし、葉内政部長は蔡政権の見解に反し、沖ノ鳥島は岩礁だと主張したことになり、閣内不一致が生じた格好だ。

 葉内政部長の発言後、台湾外交部は声明を発表し、沖ノ鳥島の法的地位はまだ固まっていないとした上で、議論が残る以上、沖ノ鳥島を排他的経済水域の起点にはできないとし、日本は沖ノ鳥島周辺海域で航行や漁船の操業など公海上での自由を尊重すべきだと主張した。