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桃園空港MRT、軌道パッドがまた破損か


ニュース 運輸 作成日:2016年6月8日_記事番号:T00064624

桃園空港MRT、軌道パッドがまた破損か

 台北駅と桃園国際空港などを結ぶ台湾桃園国際機場捷運(桃園空港MRT)の開通が遅れている問題に関連して民進党の段宜康立法委員は7日、自身のフェイスブックページに、昨年7月に破損が見つかり大量の交換が行われた軌道パッドに最近、再度亀裂が見つかっていると書き込み、「破損の頻度からすると、空港MRTは1年ごとに運休して大規模な修理を行わなければならなくなる」と警告した。8日付自由時報が報じた。

 桃園空港MRTでは昨年、軌道パッド約7,000個に破損が見つかり、材質の異なるものに交換した。しかし交通部高速鉄路工程局(高鉄局)によると、今年3月までに再度200個に亀裂が見つかり、現在原因究明に向けて米国の専門家に調査を依頼。7月に調査結果が明らかになるという。

 段立法委員はまた、空港MRTの軌道は当初、伸縮性の継ぎ手が設置される設計となっていたが2010年に溶接して接合するロングレールに変更し、これにより列車の運行速度が想定よりも大幅に低下するほか、軌道にかかる荷重が増え、レールの湾曲などの問題が生じる恐れがあると指摘した。

 ただ、高鉄局は、軌道には必ずしも伸縮性の継ぎ手を設置する必要はなく、ロングレールの安全性に問題はないと反論した。