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5月輸出総額も前年割れ、電子部品に回復の兆し【図】


ニュース その他分野 作成日:2016年6月8日_記事番号:T00064627

5月輸出総額も前年割れ、電子部品に回復の兆し【図】

 財政部が7日発表した5月の輸出総額は前月比5.8%増、前年同月比9.6%減の235億4,000万米ドルで、16カ月連続の前年割れと、過去最長を更新した。世界金融危機当時は14カ月連続だった。財政部の葉満足統計処長は、昨年の輸出総額が比較的少なかった9月に、輸出総額がプラス成長に転じる可能性があると予想した。8日付工商時報などが報じた。

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 製品別では、交通運輸が10億9,200万米ドルで前年同月比1.1%増だった以外、軒並み前年割れだった。電子部品は72億2,700万米ドルで1.6%減だった。うち太陽電池は13.7%増、半導体は0.4%増と1年ぶりにプラス成長に転じた。

 また、半導体設備の輸入額は16億4,000万米ドルで、前年同月比78.2%増加した。葉統計処長は、主因は先進プロセスの投資拡大で、下半期の半導体市況は悪くないと予測した。

 市場別では、▽中国(香港含む)、93億4,800万米ドル(前年同月比10.2%減)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、42億7,100万米ドル(13.1%減)▽米国、28億4,700万米ドル(8%減)▽日本、15億5,000万米ドル(8.9%減)──で、欧州のみ22億9,000万米ドル(2.1%増)とプラス成長だった。

 なお、政治大学金融学系の殷乃平教授は、中国向け輸出額の大幅減少は、政権交代後に中国が台湾への発注を減らしているためで、9月の輸出総額プラス転換の可能性は低いと述べた。