ノートパソコン受託生産大手、広達電脳（クアンタ・コンピュータ）の５月ノートＰＣ出荷台数は、前月比27.5％増の370万台だった。仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）は31.5％増の250万台だった。需要期が例年より早く到来したようだ。13日付工商時報が報じた。
クアンタの５月連結売上高は700億4,800万台湾元（約2,300億円）で前月比2.7％増、前年同月比9.1％減だった。アップルの「MacBook」シリーズの受注が好調だったが、腕時計型ウエアラブル（装着型）端末「アップルウオッチ」の販売不振が響いた。
証券会社は、アップルが４月に13インチ「MacBook Air」のメモリー容量を価格据え置きで８GB（ギガバイト）に倍増したことや、米国時間13～17日に開催する世界開発者会議「ＷＷＤＣ」で新世代「MacBook Pro」を発表する予想から、クアンタの６月ノートＰＣ出荷台数は小幅成長すると予測した。第２四半期出荷台数は前期比２割増と、同社の予想１割増を上回ると予測した。
コンパルの５月連結売上高は前月比22.5％増、前年同月比12.1％減の567億800万元だった。
緯創資通（ウィストロン）の５月ノートＰＣ出荷台数は前月比25％増の150万台で、連結売上高は前月比8.3％増、前年同月比7.3％増の481億3,400万元だった。
英業達（インベンテック）の５月ノートＰＣ出荷台数は前月比25％増の150万台で、連結売上高は前月比0.7％増、前年同月比20.1％増の341億8,200万元だった。
