ニュース 社会 作成日:2016年6月14日_記事番号:T00064688
中山高速公路(国道1号)五股(新北市)~楊梅(桃園県)の高架車線(通称・五楊高架)で13日、大雨による路面の冠水が原因で自動車2台の衝突事故が発生。さらに、ぶつけられた車両の運転手が被害状況を確認しようと車を降りたところ、同じようにスリップした別の1台にはねられ、高さ18メートルの高架から転落して死亡した。同高架道路で人が転落する事故が起きたのは2013年の開通以来初めてのケースとなった。
中央気象局によると、事故現場周辺では当日、午前4時からの3時間で10ミリメートルを超える雨量を記録。特に雨脚が強まった6時ごろ、大手テレビ局、三立電視(SET)の取材用車両が桃園国際空港から台北市内へ向けて五楊高架を走行していたところ、路面にできた水たまりでスリップを起こした。車両はハンドルが制御不能となって大きく横滑りし、内側の車線を走行していたタクシーに衝突した後、前方の導流帯で止まった。
SETの取材車両にぶつけられたタクシーの運転手は車を降り、後方に三角表示板を設置した上で自分の車の損害状況を確認。一方、SETの運転手もタクシーの元へ駆け付け、2人で事後処理について話し合いを行っていた。すると突然、先ほどSET車両がスリップした場所で、別の車が同じように横滑りを起こし、2人の方へ向かってきた。
これを見たSETの運転手は「車だ!逃げろ!」と叫んでタクシーの前方へ避難した。一方のタクシー運転手は車の後方へ逃げようとしたが間に合わず、近づいてきた車に激しくぶつかって大きく投げ出され、高架から18メートル下の道路に転落。全身を強く打って死亡した。
事故を受けて交通部台湾区国道高速公路局(高公局)は、五楊高架を建設する際、水はけについて特別な配慮は行っていないと説明。今後は大雨の際には減速走行の呼び掛けを強化するほか、道路脇の転落防止柵の高さ(現在119センチメートル)を引き上げることも検討するとコメントした。
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