自転車受託生産大手、愛地雅工業（アイディール・バイク）は14日の董事会で、ベトナム工場建設を決議した。初期投資額500万米ドル。欧米市場向けにミドル～ハイエンド自転車を受注し、初期年産能力は20万台、５年以内に100万台まで引き上げる計画だ。15日付工商時報が報じた。
張元賓董事長は、環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）や東アジア地域包括的経済連携（ＲＣＥＰ）を見据え、来年１月に第１期ベトナム工場を稼働すると説明。人件費の安さや安定した労働力も理由と話した。
同社は、中国・東莞工場の年産能力50万台をベトナム新工場に移転し、粗利益率を引き上げる考えだ。同社の2015年連結売上高は61億台湾元（約200億円）、粗利益率は13％、純利益は２億6,400万元だった。今年５月の連結売上高は前年同月比22.75％減の18億600万元だった。証券会社は、16年連結売上高は40億元で14年水準と予想した。
