中央銀行（中銀）が15日発表した統計によると、企業や政府、個人が海外に持つ資産から負債を引いた2015年末時点の対外純資産残高は１兆539億米ドルで、前年比1,173億米ドル（12.5％）増加し、初めて１兆米ドルを超えた。世界の国・地域の中での順位は昨年と同じ４位だった。16日付工商時報が報じた。
15年末時点の資産は１兆6,347億米ドルで前年比652億5,000万米ドル（4.2％）増加した。保険会社の海外債券への投資増加が主因だ。一方、負債は5,808億米ドルで前年比520億4,000万米ドル（8.2％）減だった。外資が所有する台湾株の下落と銀行による負債の返済が要因だ。
対外純資産の上位３カ国は▽日本、２兆8,885億米ドル▽ドイツ、１兆6,202億米ドル▽中国、１兆5,965億米ドル──。５位は香港で9,791億米ドルだった。
また、対外純負債の上位５カ国は▽米国、７兆3,568億米ドル▽スペイン、１兆651億米ドル▽オーストラリア、6,894億米ドル▽フランス、5,079億米ドル▽イタリア、4,749億米ドル──だった。
