ニュース 商業・サービス 作成日:2016年6月17日_記事番号:T00064754
百貨店大手、太平洋崇光百貨(太平洋そごう)の黄晴雯董事長は16日、同社が中国で太平洋百貨の名称で展開している店舗のうち、上海市で20年にわたって営業している淮海店を、来年、賃貸契約の満了とともに閉店する考えを示した。17日付工商時報などが報じた。
黄董事長は、商圏の移動を閉店の直接の理由として挙げるとともに、中国の百貨店市場が飽和状態であることや、ネットショッピングの台頭など、事業環境の悪化を背景として指摘した。中国の太平洋百貨は過去2年、北京、天津、無錫の各店を相次いで閉鎖している。
太平洋百貨の昨年売上高は28億3,000万人民元(約450億円)で、前年比16.7%減だった。また、今年は残り9店舗で165億台湾元(約530億円)を見込んでおり、北京店などの閉鎖を進めたことで損失は減少するとの見方だ。
一方、台湾市場では台中以北で新百貨店開設を計画しており、第3四半期中の確定を見込む。そごうは、今年の売上高目標を前年比3%増の460億~465億元に置いている。
経済部の統計によると2015年の百貨店業界の売上高は3,185億元で前年比4%増だった。電子商取引やテレビショッピングなどの無店舗販売の5.9%、スーパーマーケットの6.8%を下回った。大型アウトレットモールもあり、百貨店は売上高の大幅な伸びが見込めない状況となっている。
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