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サムスングループ、FOWLP開発でTSMCに対抗


ニュース 電子 作成日:2016年6月20日_記事番号:T00064769

サムスングループ、FOWLP開発でTSMCに対抗

 20日付電子時報によると、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)がアップルのスマートフォンiPhone次世代機種向けプロセッサー「A10」を独占受注したとされることについてサムスン電子のシステムLSI事業部は、TSMCが後工程の統合ファンアウト型ウエハーレベルパッケージ(InFO-WLP)技術を有することが大きな要因となったとの認識から、グループ傘下のサムスン電機(SEMCO)を半導体パッケージング(封止)分野に参入させ、共同でFOWLP(ファンアウト・ウエハーレベルパッケージ)技術の研究開発(R&D)に取り組む方針とされる。

 韓国ETニュースの報道によると、SEMCOはサムスンディスプレイ(SDC)の天安工場から老朽化した液晶パネルの生産ラインを譲り受け、半導体封止工場への改装に着手し、既に封止設備を発注したとされる。8月から設備の搬入が始まり、早ければ来年明けに正式に量産を開始できる見通しだ。

 サムスン電子のシステムLSI事業部は今後、モバイル機器用アプリケーションプロセッサー(AP)の電源管理ICにSEMCOを通じてFOWLPパッケージングを採用し、将来的にはさらに応用範囲を拡大する方針で、第2、第3の封止ラインを設置するとみられる。