2017年８月に台北市で開催される夏季ユニバーシアードの準備作業が著しく遅れる中、林全行政院長は23日、台北市の要請を受け、各官庁に対し、大会成功への全面的支援を指示した。24日付聯合報が伝えた。
台北市の陳景峻副市長は閣議に同席し、「台北市のユニバーシアードではなく、台湾のユニバーシアードだ。100カ国以上が関係し、１万人以上の選手が参加する。ビザ、交通、食品安全、警備などでいずれも中央の支援が必要だ」と呼び掛けた。
一方、行政院の張景森政務委員とユニバーシアード組織委員会の蘇麗瓊執行長らは会合を開き、▽競技会場の審議を短縮する▽教育部体育署がユニバーシアード準備処に職員を派遣し支援する▽行政院と台北市が問題解決に向けた会合を月１回開く▽会合出席者で連絡グループをつくり、問題に即答できる体制を整える──などの点で一致した。
ユニバーシアードをめぐっては、競技会場のうち47カ所の会場の改修がまだ発注されていない状態だ。組織委の薛春銘副執行長は「７月末までに全て発注し、開会までに100日余りの余裕を持たせたい」と述べた。
