ニュース 電子 作成日:2016年6月27日_記事番号:T00064902
27日付経済日報によると、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)では、アップルおよびそれ以外のブランドからのスマートフォン向け受注、さらに指紋認証IC、車載用IC、イメージセンサーなどの受注がいずれも増加しており、同社8インチおよび12インチウエハー工場の生産ラインに顧客による「順番待ちの行列」ができる状態となっている。こうした中、同社第3四半期売上高について証券会社は、前期比15%~20%増加し、四半期別で過去最高を記録する可能性があると予測している。
TSMCは顧客や受注状況、証券会社による売上予測に対し、「7月14日の業績説明会で説明する」とのみコメントしているが、同社大口顧客でIC設計大手、聯発科技(メディアテック)の蔡明介(ミンカイ・ツァイ)董事長は先ごろ、「現在、ファウンドリーの生産能力が不足しており、解消は早くとも9月」との見方を示した。
また観測によると、スマホ、ネットワーク機器、モノのインターネット(IoT)などの関連チップが今年、相次いで28ナノメートル製造プロセスに移行している影響で、ファウンドリー業界2位、聯華電子(UMC)はクアルコムやSSD(ソリッドステートドライブ)コントローラIC最大手のマーベルといった大手顧客から受注が相次いでおり、同社28ナノプロセスは既に第4四半期まで満杯状態が続く見通しだ。
業界関係者は、生産ラインの争奪戦は今後、ますます激化すると予測。比較的低価格な液晶パネルドライバICサプライヤーの生産計画にも影響が出る恐れがあると指摘している。
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