ニュース 石油・化学 作成日:2016年6月27日_記事番号:T00064908
台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は、リスク回避に向け輸出先の多角化に努め、年内にオーストラリアのディーゼル油市場で15%のシェア獲得を目指す構えだ。
ディーゼル油は台塑化の主な輸出製品で、昨年は1,268億台湾元(約4,000億円)を輸出し、売上高の6分の1を占めた。27日付経済日報が報じた。
台塑化によると、オーストラリアでは国土が広い上、人件費が高く、老朽化した製油所は競争力を失い、英BP、ロイヤル・ダッチ・シェルなどが相次いで同国南東部のプラントを閉鎖。ディーゼル油の生産量は2011年の日産72万バレルから現在では41万バレルまで低下した。これに対し、ディーゼル油の需要は月間約120万トンで、不足分は輸入で補わなければならない状況だ。
台塑化は、オーストラリアではガソリンのアルケン含有量が18%以下と規定されており、規定を満たすにはコストがかさむため、戦略的に輸出製品をディーゼル油に集中した。
ディーゼル油の輸出市場は、東南アジアが主体で、オーストラリアへの輸出は始まったばかりだが、今後はリスク分散のために同国への売り込みを強化。輸出量を上半期の月平均11万トンから下半期には14万トンにまで増やす構えだ。
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