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宝鋼と武鋼の合併交渉、台プラ越製鉄所に脅威【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2016年6月28日_記事番号:T00064933

宝鋼と武鋼の合併交渉、台プラ越製鉄所に脅威【表】

 中国の鉄鋼大手、宝鋼集団(バオスチール)と武漢鋼鉄(WISCO)がこのほど合併の可能性を含めた業界再編について話し合いを進めていることを明らかにし、宝鋼が広東省湛江市、武鋼が広西チワン族自治区防城港市で進めている高炉建設計画が統合される見通しとなっており、立地の近いベトナム・ハティン省で台塑集団(台湾プラスチックグループ)が建設を進める大型製鉄所にとって強力なライバルとなりそうだ。28日付経済日報が報じた。

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 宝鋼が湛江市に設置する高炉の年産能力は800万トンで、台プラのハティン製鉄所は710万トンと大きな差はないが、中国はベトナムを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)と自由貿易協定(ACFTA)を締結しているため、台プラが宝鋼に対抗するには大きな努力を要すると業界関係者は指摘している。

 なお台プラのハティン製鉄所は、周辺海域で魚の大量死が発生したことから先週末に予定していた第1高炉の火入れを延期した。ベトナム当局は今後3日以内に環境調査の結果を発表する見通しで、同製鉄所が無事に生産を開始できるかどうかの鍵を握るとして注目を集めている。