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幸福人寿の元董事長、背任で懲役28年判決


ニュース 金融 作成日:2016年6月30日_記事番号:T00064997

幸福人寿の元董事長、背任で懲役28年判決

 中堅生保会社、幸福人寿保険(シングフォー・ライフ・インシュアランス)の元董事長、鄧文聡、黄正一両被告が海外で会社資産を担保に入れ、約127億250万台湾元(約404億円)の会社資産を着服したとして、背任罪、資金洗浄(マネーロンダリング)罪で起訴された事件で、台北地方法院は29日、鄧被告に懲役28年、罰金9億元、黄被告に懲役9年6月、罰金2億元の判決を下した。30日付中国時報が報じた。

 判決によると、両被告は幸福人寿の資産でファンドを創設し、ファンド資産を担保にスイスのEFG銀行から融資を受け、個人的に流用していた。2014年に金融監督管理委員会(金管会)が幸福人寿の資産が担保として差し入れられているのを発見し、1億9,384万米ドルの資産を凍結するとともに、両被告を告発した。

 判決は鄧被告が2億2,575万米ドル、黄被告が1,100万米ドルの不当利得を得たと認定した。

 一連の乱脈経営により、幸福人寿は14年、債務超過で公的管理下に置かれ、売却入札で生保大手の国泰人寿保険(キャセイライフ)に事業譲渡されている。