ニュース 社会 作成日:2016年7月1日_記事番号:T00065027
高雄市の駁二芸術特区(同市塩埕区)で1日、台湾で唯一、鉄道の歴史をテーマとする博物館「哈瑪星台湾鉄道館」の除幕式が行われた。館内には鉄道模型が台湾全土の名所を巡るアジア最大級のHOゲージ・ジオラマが展示されており、新たな観光名所となりそうだ。一般公開が始まる正式オープンは3日で、入館料は一律199台湾元だ。
87分の1スケールで再現されたジオラマをはじめとする展示について高雄市の史哲文化局長は、ただの模型の展示ではなく、情景までも再現されており、これまで台湾になかったスポットだと語った(30日=中央社)
哈瑪星鉄道館は、高雄市文化局と高雄歴史博物館が共同で企画し、2年をかけて準備を進めてきたもの。第2展示エリアには、高雄港駅を起点とし、西部縦貫線、北廻線、花東線、南迴線をつなぎ、台湾を一周する台湾鉄路(台鉄)路線網や、▽台湾糖業鉄道(台南)▽阿里山森林鉄道(嘉義県)▽平渓支線(新北市)▽集集線(南投県)▽北投線(台北市)▽淡水線──といった現存する、またはかつて存在した全土の特色ある路線、さらには台湾高速鉄路(高鉄)や高雄環状ライトレール(軽軌鉄道、LRT)など新しい鉄道網も含め、12本の路線がHOゲージ模型を使ったジオラマで再現された。
また同ジオラマでは、高雄港駅プラットホームや台南市の七股塩田、嘉義県の製材所、彰化県の扇型車庫、新竹の米粉を干す光景、台北市の中華商場、平渓の「天灯」を飛ばす光景など全土200カ所の名所、シーンが模型で再現され、さらに現在は台湾の古い鉄道ファンには懐かしい旧型車両31車種が各地を巡る仕組みとなっている。
また同博物館では、世界的に著名な横浜市の原鉄道模型博物館と姉妹提携を結び、第1弾特別展として「原鉄道模型博物館展」をオープンから1年間開催する。
なお高雄市では、駁二芸術特区に今年3月、蒸気機関車やLRTの車両を模したミニ列車に乗ることができる施設がオープンし、これまで延べ32万人が搭乗するなど人気を集めているほか、4月にはかつて台湾で盛んだった製糖業でサトウキビの運搬などに使われた糖業鉄道の駅、旗山駅跡を利用した博物館「糖鉄故事館」が開設されており、同市は鉄道ファンの聖地となりそうだ。
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