６月のバイク新車登録台数は前年同月比18.2％増の８万3,580台で、単月としては2011年９月の８万5,300台に次ぐ、過去２番目の高水準となった。上半期の新車登録台数は前年同期比17.8％増の39万2,019台。新車買い替えの際の貨物税（物品税）4,000台湾元（約１万3,000円）減税に加え、各社のキャンペーンが貢献した。５日付工商時報が報じた。

　６月の新車登録台数は、▽光陽工業（KYMCO）、３万3,391台（前年同月比12.9％増、シェア40％）▽台湾山葉機車工業（ヤマハモーター台湾）、２万4,440台（13.2％増、シェア29.2％）▽三陽工業（ＳＹＭ）、１万5,798台（34.9％増、シェア18.9％）▽「ＰＧＯ」ブランドの摩特動力工業（ＭＰＩ）、4,919台（24％増、シェア5.9％）──。

　業界関係者の分析によると、KYMCOの「Cherry 100」などは５月までは生産が追い付かなかったが、５月中旬に生産を増強したことで販売が拡大した。

　ＳＹＭは「Woo 100」と「GT 125」が同社売上高の６割を占めた。また、ＭＰＩは「BON 125 ABS」の供給を拡大し、同社の販売台数は単月の過去最高となった。

　統計によると、販売上位10車種のうち７車種が低価格モデルまたはキャンペーン中のモデルだった。

夏休みキャンペーンを実施

　KYMCOは７月から９月30日まで「夏休み・新車買い替えキャンペーン」を実施しており、「CUE 100」「X－City 125」「XSENSE 125」の３車種で政府の補助減税も含め１万2,000～１万5,800元の割引となる。「CUE 100」の価格は４万2,000元だ。

　ＳＹＭは８日から発売する「Mio 115」を7,000元引きで予約を受け付けている。政府補助も含めると販売価格は５万5,700元だ。また、「Woo 100」は実質25％引きとなる４万2,700元で販売している。