ニュース 食品 作成日:2016年7月5日_記事番号:T00065064
食品メーカーの台湾第一家が2007年から昨年まで塩コショウに工業用炭酸マグネシウムを混入させて販売していたことが判明し、新北地方法院検察署は4日、食品安全衛生管理法(食管法)違反の疑いで、創業者の陳廷智容疑者(81)ら4人を起訴した。5日付蘋果日報が伝えた。
調べによると、陳容疑者らは生産コストを節減するため、塩コショウに工業用炭酸マグネシウムを混入させ、8年間にわたり、台湾風鶏空揚げ「塩酥雞」屋台などに計187トンを出荷し、1億1,925万台湾元(約3億8,000万円)の不当利得を得ていた。
塩酥雞は陳容疑者が考案したとされる屋台料理で、塩コショウを多用するのが特徴だ。陳容疑者は塩酥雞で有名になると、塩コショウなどを販売する調味料会社として台湾第一家を設立し、屋台には同社から調味料を購入することで、「台湾第一家塩酥雞」というブランドの使用を認めていた。
別の業者が昨年、コショウに工業用炭酸マグネシウムを混入させた事件に関連し、検察が工業用炭酸マグネシウムの流通ルートを調べた過程で、工業用炭酸マグネシウムが台湾第一家にも流れていたことが判明。検察は昨年4月、陳容疑者らから事情聴取していた。
工業用炭酸マグネシウムには重金属のヒ素が含まれており、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)によれば、短期的には100ミリグラム以上を摂取すると中毒症状を起こし、200ミリグラムを摂取した場合か長期的に摂取した場合には発がんリスクがあるという。
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