半導体メモリー大手、旺宏電子（マクロニクス）は６日、独シーメンスと契約を締結し、同社にフラッシュメモリーを供給する主要サプライヤーとなると発表した。シーメンスは工場などの自動化ソリューション分野で世界のリーディングカンパニーとなっており、今回の提携はマクロニクスにとって第３四半期の業績成長をけん引する役割を果たすと評価されている。７日付工商時報が報じた。
林シニア処長（左）は、当社は高性能かつ先進的な性能を持つメモリーソリューションを提供するとコメントした（マクロニクスリリースより）
マクロニクス品質工程中心の林鼎章シニア処長は「工業分野に応用される製品には効率、品質、信頼性の高さ、および長期にわたり供給可能という条件が必要とされるが、当社のメモリーは自社工場で製造しているため、高品質製品を長期間、安定して供給できる」と強調した。
またシーメンスも、マクロニクスは厳格な品質基準を満たす幅広い組み合わせのフラッシュメモリーを提供できると評価している。
なおシーメンスはＣＴスキャンやＭＲＩなど医療用撮影装置など医療設備分野でも業界を代表するメーカーとなっており、マクロニクスに同分野における新たな商機をもたらすと見込まれる。
