市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーによると、液晶パネル価格が、需要期入りと韓国メーカーによる生産調整を受けて上昇している。第３四半期、40～43インチのテレビ用パネル価格は10～15％上昇するとみられる。７日付工商時報が報じた。
ウィッツビューによると、７月上旬のテレビ用液晶パネル価格は、▽32インチ、57米ドル▽40インチ、92～93米ドル▽43インチ、100米ドル▽50インチ、125米ドル▽55インチ、187米ドル──。32インチパネル価格は大幅な下落の反動で第２四半期には10％上昇し、第３四半期は60米ドル水準まで回復するとみられる。40～43インチパネルは、市場の主流製品のため供給が逼迫（ひっぱく）しており、７月は少なくとも２～３米ドル上昇するとみられる。
７月上旬のモニター用液晶パネル価格は、▽23インチ、61.7米ドル▽23.6インチ、64.2米ドル▽27インチ、93.3米ドル──。テレビ用生産増強のためモニター用ラインを削減した結果、21.5インチの小型パネルは需要と供給が均衡し、７月は価格が小幅上昇する予想だ。
７月上旬のノートパソコン用液晶パネル価格は、▽11.6インチ、25.6米ドル▽14インチ、24.6米ドル▽17.3インチ、42.1米ドル──。需要の回復はみられないものの、大幅な価格下落の反動で第３四半期は徐々に製造コスト水準まで上昇し、損失状況が大幅に改善すると見込まれる。
