ＫＤＤＩの子会社で、台湾でアジア最大の音楽ストリーミング配信サイトを展開するKKBOXは６日、オーバー・ザ・トップ（ＯＴＴ）型映像配信サービス「ＫＫＴＶ」の試験営業を開始した。これまでに蓄積した音楽配信サービスの会員をＫＫＴＶに引き込みたい考えで、正式にサービスを開始する１カ月後までの間、KKBOXの有料会員約１万人にドラマなどの視聴を無料開放する。７日付経済日報が報じた。
KKBOXグループの蔡怡仁総裁はＫＫＴＶについて、「台湾最大のドラマ作品を提供するＯＴＴ業者となりたい」と語り、年内にテレビドラマ１万作品を視聴可能とする考えを示した。
また知名度向上のため、初期はドラマの放映権獲得に約１億台湾元（約３億円）を投じており、既に人気韓国ドラマ『むやみに切なく』を配信している。さらにＫＤＤＩを通じて日本のフジテレビと同社のドラマやバラエティー番組の提供を受ける戦略提携を締結。現在、今年４～６月に放送されたドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか？』を配信中で、今後は今月21日にスタートする『営業部長 吉良奈津子』も配信する予定だ。
同サービスの有料会員の料金設定については正式サービスを開始する際に発表する予定だ。
