ニュース 運輸 作成日:2016年7月7日_記事番号:T00065126
航空貨物市場では米国路線で需要が高まっており、今月1日時点で貨物1キログラム当たりの運賃は従来の80台湾元(約250円)から90元に上昇。さらに11日にも10~15%の値上げが実施される見通しで、1キロ=100元を突破する可能性が浮上している。中華航空(チャイナエアライン)幹部は「欧州路線も値上げできれば、貨物部門の黒字転換が期待できる」と語った。7日付工商時報が報じた。
ここ数年、航空貨物の海上輸送への切り替え増加、旅客機の貨物積載能力向上、世界的な景気悪化を受けて航空貨物市場は低迷が続いており、10年前には航空会社の利益の80~90%を占めた貨物部門は現在、赤字部門に転落している。
業界関係者によると、旅客機の貨物搭載能力はかつて11~12トン程度だったが、新型の「ボーイング777」や「エアバスA350」は20トンまで拡大している。
こうした中、中華航空では2012年に貨物機3機の使用を中止し、現在も再投入は行われていない。さらに今年7月には米国路線の貨物専用機運航便数を従来の週35便から30便に削減、輸送能力を引き下げることで運賃の上昇を図っている。
また同社は欧州路線についても減便を実施しているが、相次ぐテロ事件発生で旅客が減り、旅客機の貨物搭載スペースが拡大していることなどから運賃は1キロ=70~80元に低迷している。
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