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台風1号はあす未明に上陸へ、速度落とし影響長引く恐れ


ニュース 社会 作成日:2016年7月7日_記事番号:T00065129

台風1号はあす未明に上陸へ、速度落とし影響長引く恐れ

 猛烈な勢力の台風1号(アジア名・ニパルタック)は、7日午後3時現在、花蓮の東南310キロメートルの海上を、バシー海峡と台湾東南部海域を暴風域に巻き込みつつ、時速13~18キロで西北西に進んでおり、夕方に暴風域が東部の陸地に接触、8日未明に台東付近に上陸するとみられる。台風は7日日中になって速度を落としており、9日土曜日まで影響が続く恐れが出てきている。中央気象局は台湾全土に警報を発令したのに続き、東部と北部に豪雨特報を出して警戒を呼び掛けている。中央社電などが7日報じた。

/date/2016/07/07/18typhoon_2.jpgその年の最初の台風が台湾を直撃するのは、中央気象局が1958年に台風の統計を取り始めて以来初めてのことだ(同局サイトより)

 台風の中心気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は毎秒55メートル、最大瞬間風速は68メートルと非常に勢力が強い。半径200キロメートルの範囲で時速15メートル前後の、半径80キロメートルで時速25メートル前後の風が吹いている。

 7日午後3時15分時点の予測では、台風は東南部に上陸後、台湾を横断して8日午後に台湾海峡に抜ける。9日午前に中国大陸に上陸する見込みで、台湾はこの段階で暴風圏から脱する予測だ。台湾への暴風雨の影響は7日夜から8日にかけてが最も激しくなるとみている。

 台風による予想降水量は、いずれも平地で▽台北市、150~300ミリ▽新北市・桃園市、200~400ミリ▽台中市・新竹県市、150~300ミリ▽高雄市・台南市、200~400ミリ──。

花蓮・台東・宜蘭が停班停課

 花蓮県と台東県は7日午後4時から、県内の公共機関と学校を休みにする「停班停課」の措置を発表した。宜蘭県は午後6時から停班停課とする。台北市・新北市・基隆市は、あす8日に停班停課の措置を取るか否か、7日午後10時に発表する。

 交通機関にも影響が出ている。台湾高速鉄路(高鉄)は8日、午後5時までは全ての列車を運休とする。台湾鉄路(台鉄)は7日午後4時以降東部幹線で、午後6時以降西部幹線で、普通電車以外の列車を運休する。

 空の足では、中華航空(チャイナエアライン)と華信航空(マンダリン・エアラインズ)は、7日午後7時以降の高雄国際空港、台中国際空港を出発する便の運航中止を決めた。

 長栄航空(エバー航空)は、7日深夜の国際便の出発時間を早める措置を取る。8日未明から早朝に台湾に到着する便は、到着時間を午前9時以降にする。復興航空(トランスアジア航空)は、台北松山空港で7日午後1時以降、高雄国際空港で午後3時以降、桃園国際空港で午後5時以降の便の運航中止を決めた。