ニュース 社会 作成日:2016年7月11日_記事番号:T00065159
7日午後9時ごろ、台北市の台湾鉄路(台鉄)松山駅に接近中の新竹発基隆行き区間車(普通電車)内で乗客の男が爆発物を爆発させ、火災が起き、25人がやけどなどのけがを負った。警察は爆発で負傷して入院中の林昌英容疑者(55)による犯行と断定。回復を待って取り調べる方針だ。
火薬まみれとなった現場の車両。林容疑者は爆発物の専門知識はなかったが、インターネットの情報を参考に自分で作ったとみられている(7日=中央社)
爆発は電車が松山駅から1キロメートルの地点を同駅に向かって走行中に6号車で起きた。負傷者は男性13人、女性12人で台北市内の病院で手当を受けた。
目撃者の証言によると、爆発は3回聞こえ、車内や駅構内は血を流して倒れこむ人、頭髪に火が燃え移った人などで大混乱に陥った。林容疑者は爆竹状の爆発物を犯行に使用しており、窓ガラスが割れるほどの威力があった。警察は硫黄粉末などを成分とする「白色火薬」が使用されたとみている。
一方、警察は事件発生後、監視カメラや目撃証言などから容疑者の特定を急いだ。その結果、林容疑者は赤い帆布バッグを背負い、トイレに入り、出てきた直後に爆発物を爆発させていたことが分かった。容疑者特定の決め手となったのは、トイレ内に残された遺留品のDNAだった。
その後の調べで、林容疑者が南投県仁愛郷に乗り捨てた乗用車の中から遺書とみられる書き置きが見つかった。林容疑者は長年にわたり、扁桃腺がんを患っており、病苦から犯行に及んだ可能性が指摘されている。事件当初はテロ攻撃の可能性も指摘されたが、警察は林容疑者による単独犯行とみている。
林容疑者は花蓮県出身だが、若い頃に離婚後、男手で育てた息子とは別居で、普段は車で寝泊まりしており、近年は南投県内にいることが多かったという。息子は「5年ほど連絡がなかった。父には友人はほとんどいなかった」と話しているという。
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