鴻海精密工業が11日発表した６月連結売上高は前月比3.3％増、前年同月比4.3％減の3,050億1,100万台湾元（約9,700億円）で、同月では過去３番目に高かった。証券会社は、アップルのスマートフォン次世代機種、iPhone7発売に向けた在庫積み増しが始まったためとみている。12日付経済日報が報じた。
鴻海は、顧客に関してはノーコメント。通信関連製品は５月より良かったが、コンシューマー向け電子製品は横ばい、パソコン関連製品は振るわなかったと説明した。また、例年下半期の業績は上半期を上回ると強調した。
鴻海の第２四半期の連結売上高は9,228億1,000万元で前期比3.7％減、前年同期比5.1％減。上半期の連結売上高は１兆8,800億元で前年同期比5.4％減だった。
証券会社は、顧客が新製品発売前の端境期だったことなどで、第２四半期の利益は前期比で減少すると予想されるが、下半期はハイエンド製品の比重が高まり、利益が倍増すると予測した。
