トヨタの台湾総代理店、和泰汽車は12日、高級ミニバン「トヨタ・シエナ」の輸入販売を開始した。年間の輸入割当台数は約750台。販売価格は219万～283万台湾元（約710万～920万円）で、これまで貿易会社などが販売していた並行輸入車よりやや高い。13日付工商時報が報じた。
シエナのエンジンはＶ型６気筒3,456ccで、全グレードに８つのエアバックが備わる（リリースより）
和泰汽車は、４年間または走行距離12万キロメートルまでのメーカー保証や、台湾全土に張り巡らされたサービス拠点でのアフターサービスなどの安心感で、並行輸入車の市場シェアを奪う戦略だ。台湾で現在１万台を超えるシエナの並行輸入車に対するアフターサービスも受け付ける。これまでのシエナ購入者は半数以上が法人で、価格よりも販売元やアフターサービスを重視しているとみられる。
和泰汽車の劉伝宏協理は、近年ミニバン市場が急速に拡大しており、昨年の販売台数は8,633台と、2011年の2.64倍だったと指摘した。同社は従来から販売している「トヨタ・プレビア」「トヨタ・アルファード」とシエナの３車種で、ミニバンの年間販売台数3,000台を目指す。
