ニュース 政治 作成日:2016年7月13日_記事番号:T00065213
オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は12日、南シナ海で中国が主張する主権や権益が国際法に反するとしてフィリピンが申し立てた仲裁手続きで、南沙諸島(スプラトリー諸島)には「島」は存在しないとの判断を示した。これにより、台湾が実効支配する太平島も国際法上は「岩礁」として扱われることになった。13日付聯合報などが伝えた。
蔡総統は「国軍の尊厳は二等兵から総統まで一人一人の責任だ。各位が着ている軍服は国民の願いを表している」と演説に力を込めた(13日=中央社)
太平島が島ではなく岩礁と判断されたことで、同島を起点とする排他的経済水域(EEZ)は主張できなくなる。
台湾総統府は「絶対に受け入れられない。仲裁結果は中華民国には法的拘束力を持たない」とする声明を発表した。蔡英文総統は安全保障担当の政府幹部による会合を開き、国防部に対策本部を設置し、太平島周辺海域に巡洋艦を派遣することも決めた。
蔡総統は13日、高雄市の軍港、左営港を訪れ、「仲裁結果は台湾の権利を大きく損なうものだ」と非難した上で、「今回の派遣は国家の利益を守る決心を示すものだ」と述べ、巡洋艦の乗組員を激励した。
今回の判断は中国が南シナ海に引いた境界線「九段線」で囲まれる海域に歴史的権利があると主張していることについて「法的根拠がない」としたことが柱で、内容的には中国の「完敗」だが、太平島が岩礁とされたことで、台湾も中国と共に強硬な立場を表明せざるを得なくなった格好だ。
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