ニュース 金融 作成日:2016年7月14日_記事番号:T00065232
第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)の現金自動預払機(ATM)から8,390万台湾元(約2億7,000万円)が不正に引き出された事件を受け、同じ型式のATM約1,200台が12日から利用停止となったが、13日午後時点でも依然1,000台以上のATMが利用できないままとなっている。14日付経済日報などが報じた。
金管会は、ATMは台湾全土で2万7,000台あり、1,000台の停止では問題は生じないはずと指摘した(中央社)
利用停止が続いているのは▽第一銀▽合作金庫商業銀行▽華南商業銀行▽元大商業銀行▽中華郵政──など。台湾銀行、兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)などは既に停止していたATMの利用を再開している。
金融監督管理委員会(金管会)は、利用停止はおそらく詳細な安全点検が行われているためで、点検方法については各金融機関に委ねていると述べた。
ただ、利用再開が遅れているのはほとんどが政府系銀行で、中国信託商業銀行(CTBCバンク、中信銀)や台新国際商業銀行(台新銀)など民間銀行の同型ATMは正常に稼働している。ある金融業界幹部は、政府系銀行のATMは行内設置が多いのに対し、民間銀行は設置場所がコンビニエンスストアなど多様なため、普段から中央監視システムや情報管理を強化しており、ATMのメンテナンスについても比較的素早く対応できると指摘した。
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