ニュース 政治 作成日:2016年7月15日_記事番号:T00065265
総統府はこれまで南シナ海で中華民国の主権範囲として原則論的に主張してきたU字形の境界線(十一段線)や「歴史的水域」といった主張を控える方針を固めた。南シナ海問題で中国と手を組み、共同歩調を取っていると国際社会に誤解されるのを防ぐ狙いがある。15日付聯合報が伝えた。
台湾は南沙諸島(スプラトリー諸島)で太平島を実効支配しているだけだが、これまでは1947年に作成された「南海諸島位置図」に基づき、形式的には中国の「九段線」に類似した境界線を主張してきた。
民進党政権は今後、南シナ海をめぐる国際仲裁の結果も踏まえ、太平島の実効支配は守りつつも、実態のない南沙諸島全体での領有権主張は事実上棚上げし、不用意な衝突を避ける「あいまい」戦略を取る可能性が高い。
総統府の黄重諺報道官は、台湾は「十一段線」への言及を避けるのかとの質問に対し、「中華民国政府は南海諸島に対する主権と関係海域の権益を堅持する」とだけ述べ、「十一段線」という用語は使わなかった。
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