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漁業関係者、太平島上陸を計画


ニュース 政治 作成日:2016年7月18日_記事番号:T00065293

漁業関係者、太平島上陸を計画

 南シナ海で台湾が実効支配する太平島が国際仲裁で「岩礁」扱いされたことについて、屏東県の遠洋漁業基地、東港の漁船10隻が20日にも太平島への上陸を目指し出港する。17日付聯合報が伝えた。

 上陸船団の代表は「領海を出たら他国・地域の経済水域というのでは、今後どうやって魚を捕ればよいのか。政府の対応が不十分ならば、漁民が自ら主権をアピールしていく」と述べた。

 東港区漁会(漁協)は「上陸活動は漁民が自主的に呼び掛けたもので、漁会としては尊重する」とコメント。

 行政院農業委員会(農委会)漁業署の黄鴻燕副署長は「漁民の行動を尊重する。太平島は漁業署の管轄業務範囲ではないが、漁民との意思疎通を続ける」と説明した。

 上陸運動には多くの声援が寄せられているというが、17日午後までに政府関係者から問い合わせはなく、運動の広報担当者は「政府は行動を支持していないのではないか」との見方を示した。

 一方、行政院海岸巡防署(海巡署)は16日、1,000トン級の大型巡視船「台東艦」を花蓮港から太平島海域に派遣した。これまでパトロールと漁船保護に当たってきた「偉星」と交代する。台東艦は今年5月に東部地区機動海巡隊に配備された最新の巡視船。