ニュース 金融 作成日:2016年7月21日_記事番号:T00065368
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、台湾の銀行業界の長期的な格付けの方向性を示す「アウトルック」を「安定的」に据え置いた。韓国、中国、シンガポールなど他のアジア諸国・地域は引き下げられた一方、台湾業界は過去2年間の積極的な自己資本積み増しが評価された形だ。21日付工商時報が報じた。
個別の銀行の格付けは、台湾銀行と台湾土地銀行が「Aa3」、中国信託商業銀行(CTBCバンク、中信銀)、第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)など7行が「A2」だった。平均は「A2」で、シンガポールの「Aa1」、香港の「Aa3」を下回った。
ムーディーズの徐嵩宜上級アナリストは台湾の銀行業界について、政策金利引き下げに伴う利ざやの縮小や、政府による金融商品への規制強化、生命保険会社による8月からの保険販売手数料の引き下げなどを懸念材料に挙げた。一方で、資産管理業務の拡大や自己資本の積み増しによりリスクを軽減できると指摘した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722