ニュース 政治 作成日:2016年7月22日_記事番号:T00065404
蔡英文総統は21日、米ワシントン・ポストのラリー・ウェイマウス上級副編集長によるインタビューに応じ、台湾は民主国家であり、国際的に承認されないのは不公平だと強調した。
蔡総統(右)のインタビューに対し、中国メディアは「初めて公式に92共識を拒否した」と批判して伝えた(22日=中央社)
ウェイマウス氏は、米国が1979年に中華人民共和国を承認後、台湾を国ではなく、「実体(エンティティー)」という用語で表現していることについて、蔡総統の認識を尋ねた。蔡総統は「米国が使う『実体』という言葉の実質的意義は明確ではないが、台湾人にとって、我々は一つの民主国家だ。国際的に承認されないのは確かに不公平だ」と述べた。
中台関係については、中国の習近平国家主席が中台による「1992年の共通認識(92共識)」受け入れには期限があると発言したことに関する質問に対し、蔡総統は「民意に反し、期限を受け入れることはないのではないか」と述べた。中国は事あるたびに、中台交流の前提として92共識の受け入れを蔡政権に迫っているが、蔡総統はやや踏み込んだ形で、受け入れに難色を示した。
蔡総統はまた、台湾に対する武器供与計画に米政府が同意しなかったことに関連し、「現時点で台湾は水面艦船、潜水艦、防空システム、防衛用のサイバー戦力を必要としており、潜水艦の国産化に取り組んでいる」と語った。
蔡総統はさらに、中南米歴訪時に米国で48時間の通過滞在しか認められなかったことにも不満を表明した。
一方、南シナ海をめぐる国際仲裁で台湾が実効支配する太平島が「岩礁」扱いされたことについては、「政府として結果を受け入れることはない」とし、理由として、台湾は利害関係者でありながら、訴訟に加わっていない点、台湾が「中国の台湾当局」と呼ばれることは受け入れられない点、太平島は元来島である点を挙げた。
このほか、蔡政権の発足後、中国人観光客が激減していることについては、台湾を訪れる観光客の国籍を多様化すべきだと述べるにとどまった。
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