光学フィルムの華宏新技は、英国の量子ドット素材、ナノ素材メーカー、ナノコ・テクノロジーと技術提携し、カドミウムを使用しない量子ドット薄膜のディスプレイへの応用を進める。25日付工商時報が伝えた。
色飽和度を向上させる効果が期待でき、将来的に高解像度（４Ｋ、８Ｋ）テレビに応用が進みそうだ。今後は台湾、中国、日本の顧客にサンプルを送付し、認証を取得した上で、今年第４四半期にも量産を開始する。華宏新技にとっては、光学フィルムの価格が下がる中、新たな収益源を模索する狙いもある。
華宏新技によると、量子ドット薄膜はこれまでカドミウムを含む製法だったため、毒性リスクや環境問題から普及が進んでいなかった。ナノコは現在、カドミウムを使用しない量子ドット素材で技術的に世界をリードし、色彩性能とエネルギー効率は業界最高水準にあるという。
