ニュース 石油・化学 作成日:2016年7月25日_記事番号:T00065414
昨年末、韓国とベトナムとの間で締結された自由貿易協定(FTA)が発効し、韓国からベトナムに輸出される石油製品に対する関税率が従来の20%から10%に引き下げられたことを受け、依然20%の関税を課せられている台湾メーカーが苦境に直面する中、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は来年よりベトナムへの石油製品輸出を全面的に停止することを決めた。25日付経済日報が報じた。
台塑化によると、ベトナムのディーゼル油(軽油)輸入業者は昨年末、同社との契約を更新しないことを決定。ガソリンについても今年末の契約期限後、更新しないことが確定的となっているという。
ベトナムは台塑化にとって重要な輸出先の一つで、2015年の同社のガソリン輸出量343万5,000リットル、輸出額467億7,800万台湾元(約1,550億円)のうち約30%をベトナム向けが占めた。このため同国市場からの撤退により台塑化の売上高は約140億元減少するとみられる。
台塑化は今後、ベトナムに代わる市場の開拓を進め、稼働率を引き上げて生産コストを削減し、価格競争力を強化するなどの対策を講じる方針だ。
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