ニュース 社会 作成日:2016年7月27日_記事番号:T00065479
彰化県の竹細工製造業者、陳健宏さんは38年にわたり竹とんぼ作りを手掛けており、その品質の高さから日本からの注文が途切れず、輸出量は既に1億本を突破した。
陳さんはもともと、主に竹製の茶托(ちゃたく)の生産を手掛けており、日本からの注文も多く、業績も好調だったそうだ。しかしそんなある時、茶托を作る際に出る端材を捨てるのがもったいなく、これで竹とんぼを作ってみようと思い立ち、実際に販売したところ、日本で予想以上の売れ行きを見せた。ピーク時には年間860万本を輸出するまでになったという。
竹とんぼ作りで最も重要なのは、風を切る面の削り込みの角度で、これが適切でない製品は高く、遠くに飛ばないという。しかし、大量の受注に対応するため、一般家庭に生産を依頼する必要が生じた陳さんは、主婦など誰でも質の高い製品が作れる装置を自ら開発。均一化された商品の生産に成功した。
ただ、順調だった陳さんの商売も、安価な中国製品に押される形で1990年ごろから下り坂となり、厳しい経営状況に追い込まれた。そんな中でもあきらめることなく竹とんぼを作り続けていたところ、ここ数年の人件費上昇によって高利益が望めなくなった中国メーカーは事業意欲が低下。さらに日本で台湾製の質の高さと安全性が再認識され、陳さんの元に再び多くの注文が舞い込むようになっている。
陳さんは、竹製の竹とんぼの生産はプラスチック製とは異なり、全てを機械化することはできず、内職に頼らなければ品質を維持できないと強調。30数年前より陳さんからの仕事を請け負っている70歳の女性もおり、今も老眼鏡をかけて1本1本、精魂込めて竹とんぼを作り続けているという。
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